595と695、グレードの見方
同じ顔でも中身は段階があります。「どれが自分の走りに合うか」から選ぶのが正解です。
ベース
- 変速機MT/MTA
- 特徴1.4ターボ・16インチ
アバルトの入口。145psでも車重は約1.1トンなので、街中の加速は十分すぎるほど。乗り心地もほどよく、毎日の足と週末の峠を1台でこなせます。「アバルトに乗ってみたい」最初の一台にいちばん勧めやすいグレードです。
ツーリズモ
- 変速機MT/MTA
- 特徴レザーシートなど上質な内装
内装を上質にして、パワーも一段上げた「大人のアバルト」。走りの楽しさはそのままに、長距離でも疲れにくく、乗り込んだときの気分が違います。2022年からは名前が「F595」(165ps)に変わりました。
コンペティツィオーネ
- 変速機MT/MTA
- 特徴サベルトのシート・ブレンボ・17インチ
いちばん「本気」のグレード。体をしっかり支えるサベルトのバケットシート、よく効くブレンボのブレーキ、レコードモンツァのマフラー。音も乗り味も、ほかの2つとは別物です。2016年3月から180psになりました。
アバルトの年式、ざっくり3段階
- 2009〜2012年「アバルト500」135ps・5速MTのみ(オープンの500Cは140ps・2ペダル)
- 2013〜2016年「アバルト595」160ps。2016年3月にコンペティツィオーネが180psへ
- 2017年〜ベース145/ツーリズモ165/コンペティツィオーネ180ps。2018年9月から7インチ画面でCarPlay対応
695は、長く限定車・特別仕様(70周年記念、リヴァーレなど)として出てきたシリーズで、2023年3月からは通常のグレードとしても販売されました。年式によって出力や装備は変わります。気になる個体は、必ずその車の仕様書でご説明します。
MTか、MTAか。
「操る楽しさ」か、「両手が空く楽しさ」か。どちらが正解ではなく、どう乗りたいかで選びます。
MT(5速マニュアル)
クラッチを踏んで、自分の手でギアを選ぶ。エンジンの回転を合わせてつながった瞬間の気持ちよさは、アバルトの醍醐味そのものです。アバルトはMTの比率が高く、中古でも人気。状態の良いMTは早く決まります。
- クルマと一体になる感覚がいちばん強い
- 構造がシンプルで、仕組みを理解しやすい
- 渋滞や坂道発進は、慣れるまで少し大変
MTA(2ペダルのセミAT)
クラッチ操作は機械まかせ。オートで走ることも、ハンドルの裏のパドルで自分で変速することもできます。仕組みはFIAT500のデュアロジックと同じ。パドルで変速すれば、MTに近い感覚で走れます。
- 左足が空くので、街乗りや渋滞がラク
- パドルでスポーティにも走れる
- 専用オイルの交換と、変速の調整(キャリブレーション)が欠かせない
どちらも「状態」が9割。迷ったら、両方を試してから決めてください。
見た目より、見えない所。
アバルトはターボ車。見た目がきれいでも、走りの寿命は「見えない所」で決まります。当店が一台ずつ確かめている4つです。

オイル管理の履歴
ターボは高温・高回転で回る部品。オイル交換を怠った個体は、ここから傷みます。記録簿と、オイルの状態そのものを見ます。

ターボ・ブーストの状態
加速のときに力がきちんと出ているか、異音や白煙がないか。試乗で一緒に確かめることもできます。

ブレーキとタイヤの残り
よく走らせた車ほど減りが早い所。残りが少なければ、交換してから、または費用をお伝えしてからお渡しします。

改造の中身と車検
どのメーカーのパーツが、どこに付いているか。保安基準(車検に通る基準)に合っているか。説明できる状態にしてから並べます。修復歴のある車は扱いません。
店長が、仕入れで見ていること。
アバルトを仕入れるとき、私が注目しているのは「カスタムされているかどうか」です。
カスタムされている車両は、ねらい目です。手を入れているということは、ある程度の知識と理解がある方が乗っていた可能性が高い。そういう個体は、状態が良いことが多いんです。
もちろん、その改造の内容と質は一台ずつ確認します。どのメーカーのパーツが、どこに入っているのか。保安基準に合っているのか。そこまでご説明できる状態にしてから、店頭に並べています。
— 店長 鈴木 彩

- 「この個体のオイル交換の履歴は?」— ターボ車の寿命はここで決まります
- 「社外パーツはどこが、どのメーカーの?」— 質の良い改造と、そうでない改造があります
- 「MTAのオイル交換とキャリブレーションとは?」— 答えられない店では買わないでください







